審査結果発表
第2回やなせたかし文化賞
PHASE1第2回受賞者展
特別展示
大賞を受賞したNPO法人ぷるすあるはの「特別展示」を別館で開催しました。ぷるすあるはの精神保健サポートを担う活動を紹介するとともに、メンバーの一人であり、発表されているコンテンツ全てのイラストを担当する細尾ちあき氏の原画や立体作品など81点を展示。来館者は独自の世界観に心を掴まれた様子で、時間をかけて鑑賞される方が多く見受けられました。
また、原画を主軸にこれほどの作品数で展覧会を行うのは初ということもあり、ぷるすあるはの皆さんが拠点とされる浦和より何度もご来館くださり、会場での反応を確かめておられたことも印象的でした。
PHASE2第2回受賞者展
前期
詩とメルヘン絵本館で行われた「前期」では、絵本作家の西村繁男氏、絵本作家・イラストレーターのヨシタケシンスケ氏のお二人を中心に、大賞を受賞したNPO法人ぷるすあるはの絵本や立体作品なども展示しました。
西村氏の絵本『にちよういち』の原画を懐かしそうな表情で見るご年輩の方や、ヨシタケ氏の原画を食い入るように見つめる若い世代の方など、幅広い世代の方々にお楽しみいただいた展覧会となりました。
PHASE3第2回受賞者展
後期
詩とメルヘン絵本館で行われた「後期」では、絵本作家の鈴木のりたけ氏と長谷川義史氏の絵本原画などを展示するとともに、NPO法人ぷるすあるはの作品も一部入替えをして展示を行いました。
また、2022年12月24日(土)には「長谷川義史ミニ絵本ライブ」を開催。受賞者展で原画を展示した『たこやきのたこさぶろう』(小学館、2016年)の読み聞かせから始まり、ストーリーに沿って絵が描き加えられる「ライブ紙芝居」では長谷川氏のユーモアあふれるトークも加わって笑い声の絶えない楽しい雰囲気となりました。
そして、2023年2月5日(日)には「鈴木のりたけミニ絵本ライブ」を開催。新幹線運転士から絵本作家となった鈴木氏の自己紹介から始まり、集まった来場者に様々な質問を投げかける対話型の絵本ライブとなりました。「新幹線絵かき歌」では来場者たちも、さまざまな新幹線の絵を描きあげました。
里中 満智子選定委員長 マンガ家
内川 雅彦高知新聞社 編集局 編集オピニオン室
梯 久美子ノンフィクション作家
田島 真紀認定NPO法人高知こどもの図書館館長
立原 えりか童話作家
早川 史郎作曲家
今回、賞の選考にあたり最も心にかけていたことは、わたしたち大人が描き・作り・演じたいろいろな表現が子どもたちにどのように伝えられ、それが子どもたちの心をどう動かし感性や表現の育ちにどう関わることができるかを考えることでした。そして幸いなことにこの考えは豊かに満たされました。
牧野 鈴子イラストレーター
しかもワークショップやライブイベントなど、子どもたちと直接触れ合う活動もされていて、皆さんがまるで子供の味方「アンパンマン」のようで頼もしく思いました。
山根 青鬼漫画家
今回、受賞された方々の作品を拝見させて頂きましたが、全体に子供に分かり易いストーリーであり、又、大人(親)と共に読みたくなる内容が目立ち、とても微笑ましい雰囲気を感じました。
今までに無い絵本の世界を見る事が出来て、喜びを感じると共に将来が楽しみです。やなせ先生も、あの星の世界でさぞかし喜んでおられる事でしょう。