やなせたかし文化賞 YANASE TAKASHI CULTURAL AWARD
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審査結果発表
第2回やなせたかし文化賞
賞金:50万円
副賞:メダル
西村繁男
絵本作家
プロフィール
1947年、高知市生まれ。中央大学商学部卒。セツ・モードセミナー卒。 ベトナムの子供を支援する会の野外展に出品する中で絵本作家を志す。 初期の絵本に観察絵本と名付けた、町並みや行き交う人々を詳細に描いた『にちよういち』『おふろやさん』などがある。その後『絵で見る日本の歴史』、『絵で読む広島の原爆』など、やはり詳細に描いた大型絵本を作る。その後は「ぶらぶらばあさん』『がたごとがたごと』など取材をせずにイメージを膨らませて絵を描く絵本も作るようになる。
著書
『にちよういち』
(童心社、1979年)
『なきむしようちえん』
(絵・西村繁男、作・長崎源之助、童心社、1983年)
『おふろやさん』
(福音館書店、1983年)
『やこうれっしゃ』
(福音館書店、1983年)
『絵で見る日本の歴史』
(福音館書店、1985年)
『ぼくらの地図旅行』
(絵・西村繁男、文・那須正幹、福音館書店、1989年)
『もうすぐおしょうがつ』
(福音館書店、1989年)
『みんなであそぼう』
(絵・西村繁男、案・有木昭久、福音館書店、1995年)
『絵で読む広島の原爆』
(絵・西村繁男、文・那須正幹、福音館書店、1995年)
『ぶらぶらばあさん』
(絵・西村繁男、作・馬渕公介、小学館、1996年)
『はらっぱ 戦争・大空襲・戦後…いま』
(絵・西村繁男、文・神戸光男、童心社、1997年)
『がたごとがたごと』
(絵・西村繁男、作・内田麟太郎、童心社、1999年)
『ピチクルピチクル』
(童心社、2001年)
『チータカ・スーイ』
(福音館書店、2006年)
『もうひとつの日本の歴史』
(絵・西村繁男、文・中尾健次、解放出版社、2007年)
『おばけでんしゃ』
(絵・西村繁男、作・内田麟太郎、童心社、2007年)
『むしむしでんしゃ』
(絵・西村繁男、作・内田麟太郎、童心社、2009年)
『ようちえんがばけますよ』
(絵・西村繁男、作・内田麟太郎、くもん出版、2012年)
『じごくのラーメンや』
(絵・西村繁男、作・苅田 澄子、教育画劇、2010年)
『あからん』
(福音館書店、20017年)
『絵で読む子どもと祭り』
(福音館書店、2018年)
ほか
受賞歴
1980年
『にちよういち』(童心社、1979年)昭和54年度児童福祉文化賞
1985年
『絵で見る日本の歴史』(福音館書店、1985年)
第8回絵本にっぽん賞
1989年
『ぼくらの地図旅行』(福音館書店、1989年)
第12回絵本にっぽん大賞
1996年
『絵で読む広島の原爆』(福音館書店、1995年)
第43回産経児童出版文化賞
1999年
『がたごと がたごと』(童心社、1999年)第5回日本絵本賞
2011年
『じごくのラーメンや』(教育画劇、2010年)
第21回けんぶち絵本の里大賞「びばからす賞」
2017年
第66回神奈川文化賞
受賞コメント
西村繁男
この度は思いがけず、やなせたかし文化賞を頂くことになり、その意味を考えています。この所、コロナ禍のせいか、白内障のせいか、はたまた歳のせいか、今ひとつ気分の上がらない日々を送っていました。眼の方は手術で良く見えるようになり、そろそろエンジンをかけて動き出そうとしているタイミングでの受賞の知らせでした。ユーモアを忘れず前向きにエネルギッシュに活動されたやなせさんが、私の背中を押してくださったと思うと、気分も新たに前に進めそうな気になっています。有難うございました。
選定委員 選評コメント
里中満智子
誠実な画面作りには、見るものを優しく引き込む力がある。静かにそして軽やかに語りかける画面は、時代を超えて読み継がれてゆくはずだ。
内川雅彦
その場の雰囲気、空気感まで伝わってくる絵とストーリーに強くひかれました。「にちよういち」の素朴さ、日差しの強さが心に残ります。「やこうれっしゃ」は乗客の高揚感と疲労感、人間模様など余韻が残る作品です。
田島真紀
西村さんの描かれる丁寧な作品からは、誠実で温かいお人柄と、こどもたちに大切なことを伝えていこうという思いが伝わってきます。また、高知でワークショップを開催してくださった際は、こどもたちの想像力が広がるような工夫やユーモアたっぷりの「ブラックボックス」に大人もこどもも盛り上がり、やなせたかし氏に通じる「人を楽しまる」ために力を尽くす姿勢に感銘を受けました。
立原えりか
列車にのっている気分になってしまう「やこうれっしゃ」は好きな絵本の一冊。朝市なども生き生きしている。
牧野鈴子
誠実で上品な画風はどこか懐かしく、隅々まで描かれた庶民の日常に、大人は郷愁を感じ、子供たちはまるで宝捜しをするみたいに飽きることなく楽しむことができるでしょう。
山根青鬼
普段のなに気ない日常生活(「にちよういち」)や、列車内(「やこうれっしゃ」)が描かれているが、そこに人とのつながり、親子の愛情、思いやり等が感じられるストーリーが素晴しい。
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