やなせたかし
文化賞概要

やなせたかし文化賞

子どものための漫画、絵本、作詞作曲等の分野に属する優れた作品制作や活動を行い、その育成や普及を通じて振興に功績顕著なものや、将来一層の活躍が期待される個人または団体に対してやなせたかし文化賞を授与し、顕彰・奨励することで、子どものための芸術文化の向上と振興に資することを目的とします。

文化賞概要

正賞
賞金
大賞100万円
やなせたかし文化賞50万円
副賞
メダル

賞発表

2019.2.6

やなせたかし氏の100回目の誕生日に文化賞の受賞者を発表いたします。

選定委員紹介

  • 選定委員長

    里中 満智子さとなか まちこ

    漫画家

    大阪府出身。高校在学時に「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞。プロとして活動に入る。1974年『あした輝く』『姫がいく!』の両作品で講談社出版文化賞受賞。1982年『狩人の星座』で講談社漫画賞受賞。53年に渡り500タイトル近くの作品を描く。主な作品に『アリエスの乙女たち』『あかね雲』『海のオーロラ』『あすなろ坂』『狩人の星座』『スポットライト』『愛人たち』『北回帰線』など。歴史を扱った作品も多く『女帝の手記』『長屋王残照記』『アトンの娘』『ギリシア神話』『古事記』など多数。持統天皇を主人公とした『天上の虹』は32年をかけて2015年3月に完結した。2006年に全作品及び文化活動に対し文部科学大臣賞受賞。2010年文化庁長官表彰受賞。2013年度『マンガ古典文学/古事記』古事記出版大賞太安万侶賞受賞。2014年外務大臣表彰受賞。公益社団法人日本漫画家協会常務理事、一般社団法人マンガジャパン代表、大阪芸術大学キャラクター造形学科学科長などを務める。
  • 内川 雅彦うちかわ まさひこ

    高知新聞社 論説委員

    高知県出身。1988年高知新聞社入社。学芸部副部長時代の2009年4月から4年半、社のOBでもあるやなせたかしの月2回連載「オイドル絵っせい」の4代目担当を務める。連載は1999年、やなせたかし80歳の年にスタートし、2013年11月に322回で終了。遺稿となった4本を最終回にまとめて特集で掲載した。学芸部長、編集委員学芸分野担当などを経て2016年4月から論説委員。
  • 宇野 亞喜良うの あきら

    イラストレーター

    名古屋市出身。名古屋市立工芸高校図案科卒業。カルピス食品工業、日本デザインセンター、スタジオ・イルフイルを経てフリー。日宣美特選、日宣美会員賞、講談社出版文化賞さしえ賞、サンリオ美術賞、赤い鳥挿絵賞、日本絵本賞、全広連日本宣伝賞山名賞、読売演劇大賞選考委員特別賞などを受賞。1999年紫綬褒章、2010年旭日小綬章受章。主な作品に『宇野亞喜良60年代ポスター集』(スペースシャワーネットワーク)、『奥の横道』(幻戯書房)、『MONO AQUIRAX+』(愛育社)、『宇野亞喜良クロニクル』(グラフィック社)、『宇野亞喜良ファンタジー挿絵の世界』(パイインターナショナル)、絵本に『あのこ』(今江祥智・文、理論社)、『白猫亭 追憶の多い料理店』(小学館)、『上海異人娼館』(寺山修司・原作、アートン)、『おおきなひとみ』(谷川俊太郎・詩、芸術新聞社)、『X字架』『恋人たち』(以上、穂村弘・文、芸術新聞社)、『2ひきのねこ』(宇野亞喜良・文/絵、ブロンズ新社)など。刈谷市美術館、Bunkamuraギャラリー他、個展多数。キュレーターや舞台美術も手がける。
  • 梯 久美子かけはし くみこ

    作家

    熊本県出身。北海道大学文学部卒業後、やなせたかしが編集長を務めた雑誌『詩とメルヘン』(サンリオ)の編集者となる。のちにノンフィクション作家となり、『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮文庫)で第37回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。同書は米・英・仏など世界8か国で翻訳出版されている。戦争体験者に取材した三部作『昭和二十年夏、僕は兵士だった』『昭和二十年夏、女たちの戦争』『昭和二十年夏、子供たちが見た戦争』(以上、角川文庫)、『百年の手紙 日本人が遺したことば』(岩波新書)、『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』(フレーベル館)など著書多数。『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社)で第68回読売文学賞(評論・伝記賞)、第67回芸術選奨文部科学大臣賞、第39回講談社ノンフィクション賞受賞。
  • 立原 えりかたちはら えりか

    童話作家

    東京都出身。幼いころにアンデルセン作品と出あい、童話作家を志す。1959年にデビュー作の童話集『人魚のくつ』(思潮社)で児童文学者協会新人賞受賞。1961年『でかでか人とちびちび人』(講談社)で講談社児童文学新人賞受賞。以来、繊細で美しいファンタジーの世界を発表しつづけている。主な作品に『木馬がのった白い船』(角川文庫、講談社文庫)、『まどろみの夢から夢へ』(近代文芸社)、『アンデルセンへの旅』(アートデイズ)、『立原えりか自選26の花』(愛育社)など多数。
  • ちば てつやちば てつや

    漫画家

    東京都出身。1939年に築地で生まれ、同年11月に朝鮮半島を経て、1941年1月旧満州・奉天(現中国・遼寧省瀋陽)に渡る。1945年終戦。翌年中国より引揚げる。1950年、友人の作る漫画同人誌『漫画クラブ』に参加。1956年、単行本作品でプロデビュー。1958年『ママのバイオリン』で雑誌連載を始め、1961年『ちかいの魔球』で週刊少年誌にデビュー。1962年『1・2・3と4・5・ロク』(講談社)で第3回講談社児童まんが賞受賞。1976年『おれは鉄兵』(講談社)で第7回講談社出版文化賞受賞。『のたり松太郎』(小学館)で1977年第6回日本漫画家協会賞特別賞、第23回小学館漫画賞を受賞。2001年に、これまでの青少年・少女に元気を与え続けた全作品に対して文部科学大臣賞を受賞。2002年紫綬褒章受章。公益社団法人日本漫画家協会理事長を務める。主な作品に『ユキの太陽』『紫電改のタカ』『ハリスの旋風』『みそっかす』『あしたのジョー』『あした天気になあれ』(以上、講談社)など多数。
  • 古川 佳代子ふるかわ かよこ

    認定NPO法人高知こどもの図書館館長

    高知県出身。公務員、編集者、作家秘書などを経て、1997年「高知こどもの図書館をつくる会」のメンバーとなる。1999年4月「高知こどもの図書館準備室」事務局スタッフ。1999年12月日本で最初のNPO法人が設立し運営する「高知こどもの図書館」開館。職員として勤務した後、2011年6月NPO法人高知こどもの図書館館長に就任。移動時に本がないと不安でいつも1~2冊本を持ち歩く、軽度の活字中毒者。
  • 牧野 鈴子まきの すずこ

    イラストレーター

    熊本県出身。イラストレーターとして仕事を始め、1976年に高木護の詩「どんな?」挿絵で雑誌『詩とメルヘン』(サンリオ)デビュー(8月号)。これを機に絵本、童話、詩集などを、主な活動の分野としていった。1979年第5回サンリオ美術賞受賞。1981年に画集『スポンタネット 大理石の肖像』(サンリオ)刊行。1983年『森のクリスマスツリー』(文研出版)で、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞推奨。1984年『おはいんなさい えりまきに』(金の星社)でサンケイ児童出版文化賞受賞。1989(平成元)年画集『ピヴォット』(サンリオ)刊行。2012年、「メルヘンを彩る幻想世界~牧野鈴子のまなざし~」展開催(軽井沢絵本の森美術館)。2013年『お姫さまお菓子物語』(今田美奈子・文、朝日学生新聞社)刊行。
  • 湯山 昭ゆやま あきら

    作曲家 一般社団法人日本童謡協会会長

    神奈川県出身。県立湘南高校を経て1951年東京藝術大学音楽学部作曲科に入学、池内友次郎に師事し作曲法の研鑽に励む。1955年に東京藝術大学を卒業後、本格的な作曲活動に入る。主な作品に、芸術祭大賞を受賞した合唱組曲「コタンの歌」や、「あめふりくまのこ」に代表される多数の子どもの歌があり広く愛唱されている。1970年に芸術祭大賞、1973年と1976年に日本童謡賞、1977年に芸術祭優秀賞を受賞。1993年6月には第5回サトウハチロー賞を受賞。子どもの音楽の領域がひろがる。2001年1月社団法人日本童謡協会会長に就任。2003年旭日小綬章受章。2010年第9回童謡文化賞を受賞。日本童謡の歴史に新しい足跡を残す。2017年7月15日、翌2018年の7月1日に迎える「童謡誕生100年」を祝う前奏曲として、湯山昭童謡愛唱歌100選『ゆうやけはなび』を全音楽譜出版社から刊行。童謡運動の先駆者を目指す。