審査結果発表

第2回やなせたかし文化賞

賞金:50万円副賞:メダル
鈴木のりたけ 絵本作家

プロフィール

1975年、静岡県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。ユニークで遊び心がつまった作風で人気を博す。絵本の作品に、「しごとば」シリーズ、『たべもんどう』、『おでこはめえほん① けっこんしき』(以上、ブロンズ新社)、『ぼくのおふろ』『ぼくのトイレ』(以上、PHP研究所)、『おしりをしりたい』(小学館)、『かわ』(幻冬舎)、『とんでもない』(アリス館)などがある。「しごとば」シリーズでは、50職業を超える現場を丹念に取材。軽快なトークで親子を魅了する講演会も全国で開催。
(『ねるじかん』及び『ブロンズ新社 出版目録2022』より抜粋)

著書

  • 『しごとば』 (ブロンズ新社、2009年)など「しごとば」シリーズ
  • 『ぼくのおふろ』 (PHP研究所、2010年)
  • 『かわ』 (幻冬舎、2010年)
  • 『ぼくのトイレ』 (PHP研究所、2011年)
  • 『おしりをしりたい』 (小学館、2012年)
  • 『おつかいくん』 (小学館、2013年)
  • 『ケチャップマン』 (ブロンズ新社、2015年)
  • 『たべもんどう』 (ブロンズ新社、2015年)
  • 『す~べりだい』 (PHP研究所、2015年)
  • 『ぶららんこ』 (PHP研究所、2015年)
  • 『すなばばば』 (PHP研究所、2016年)
  • 『とんでもない』 (アリス館、2016年)
  • 『おでこはめえほん① けっこんしき』 (ブロンズ新社、2017年)
  • 『ねるじかん』 (アリス館、2018年)
  • 『どこちゃん』 (PHP研究所、2020年)
  • 『カ どこいった?』 (小学館、2018年)
  • 『へんがおたいそう』 (NHK出版、2019年)
  • 『うちゅうずし』 (角川書店、2020年)
  • 『なんでもない』 (アリス館、2021年)
  • 『ぼくのがっこう』 (PHP研究所、2021年)
  • ほか

ウェブサイト

受賞歴

  • 2006年 第27回読売国際漫画大賞入選
  • 2006年 文芸社ビジュアルアート出版文化賞2006絵本部門個性派賞
  • 2007年 TOKYO illustration2007入選
  • 2009年 『しごとば』(ブロンズ新社、2009年)
    第2回MOE絵本屋さん大賞第3位
  • 2010年 『続・しごとば』(ブロンズ新社、2010年)
    第1回リブロ絵本大賞第3位
  • 2012年 『ぼくのトイレ』(PHP研究所、2011年)
    第17回日本絵本賞読者賞【山田養蜂場賞】
  • 2012年 『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社、2012年)
    第5回MOE絵本屋さん大賞第6位
  • 2013年 『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社、2012年)
    第62回小学館児童出版文化賞
  • 2015年 『たべもんどう』(ブロンズ新社、2015年)
    第8回MOE絵本屋さん大賞第7位
  • 2015年 浜松市教育文化奨励賞
  • 2016年 『とんでもない』(アリス館、2016年)
    第9回MOE絵本屋さん大賞第4位
  • 2018年 『おでこはめえほん① けっこんしき』(ブロンズ新社、2017年)
    第11回MOE絵本屋さん大賞第5位

受賞コメント

  • 鈴木のりたけ
    すばらしい賞をいただきうれしく思います。長女が2歳の時、アンパンマンシールブックを買いました。本を開くと、どんぶりから歯磨きまで、そこはキャラクターの大博覧会。大人の私がワクワクしたのを覚えています。作詞された『手のひらを太陽に』で「ミミズだってオケラだってアメンボだってみんなみんな生きている」と、世の中のすべてに優しい眼差しを注いだやなせさん。そのどこまでも広がるエネルギーを見習って、私もより一層創作に励んでいきます。

選定委員 選評コメント

  • 里中 満智子
    「しごとば東京スカイツリー」は大人も楽しめる大サービスの図鑑であり解説書だ。ひとつのものをいろんな角度から見て理解する。この世の全てに通じる大切なモノの見方を育むきっかけを生む作品。とにかく面白く楽しめた。
  • 内川雅彦
    「しごとば東京スカイツリー」は文句なく面白い。楽しく読めました。想像力を刺激し、子どもが世の中のことを理解できる。いろいろな人の力を合わせることで東京スカイツリーが出来上がり運営されていることを分かりやすく緻密な絵で教えてくれる、子どものためになる絵本。
  • 梯久美子
    「しごとば」シリーズのすばらしさは言うまでもないが、それ以外の作品にも注目した。ちょっと不気味な絵柄がシュールでユーモラス。絵と物語が相まって、ページをめくらせる力がある。
  • 田島真紀
    鈴木さんの作品は、小学生に大人気ですが、大人も十分楽しめる迫力と魅力を感じます。「しごとばシリーズ」では、それぞれの仕事の世界が詳細な情報を元にあらゆる角度から細かく描かれており説得力があります。その中に遊びもあり、リアルとフィクションを同時に味わえる、絵にしてこそ伝えられる世界です。
  • 牧野鈴子
    「しごとば」の綿密な取材と正確な描写に驚かされる。この本を見た子供は、いろんな仕事があることを知り、働く大人を信頼し、「自分のなりたい職業」の選択肢がふえて、将来に希望を持ってがんばる気になりそうに思えます。
  • 山根青鬼
    子どもの想像力をかき立てる様な奇想天外なストーリーの絵本(「とんでもない」「ねるじかん」等)、が素晴しい。