審査結果発表

第3回やなせたかし文化賞

賞金:50万円副賞:メダル
きくちちき 絵本作家

プロフィール

1975年北海道生まれ。絵本作家。2012年「しろねこくろねこ」(Gakken)でデビュー。2013年同作がブラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞。2019年同展にて「もみじのてがみ」(小峰書店)が金牌を受賞。2020年「しろとくろ」(講談社)が産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。2022年「おひさまわらった」(JULA出版局)が造本装幀コンクール審査員奨励賞を受賞。その他に「ゆき」(ほるぷ出版)、「でんしゃくるかな?」(福音館書店)、「いろいろかえる」(偕成社)、「やまをとぶ」(岩波書店)、「ゆきのゆきちゃん」(ミシマ社)、「あらしかみなり」(小学館)、「くびがにゅーとのびました」(理論社)など。

著書

  • 『しろねこくろねこ』 (Gakken、2012年)
  • 『ぼくだよ ぼくだよ』 (理論社、2013年)
  • 『いちにのさん』 (えほんやるすばんばんするかいしゃ、2014年)
  • 『みんなうまれる』 (アリス館、2014年)
  • 『みんな』 (WAVE出版、2015年)
  • 『ゆき』 (ほるぷ出版、2015年)
  • 『こうまくん』 (大日本図書、2016年)
  • 『みんなみんな』 (nowaki、2016年)
  • 『ぱーおーぽのうた』 (佼成出版社、2016年)
  • 『パパのぼり』 (文溪堂、2017年)
  • 『パパおふろ』 (文溪堂、2017年)
  • 『とらのこ とらこ』 (小学館、2018年)
  • 『とらこのおくりもの』 (えほんやるすばんばんするかいしゃ、2018年)
  • 『もみじのてがみ』 (小峰書店、2018年)
  • 『しろとくろ』 (講談社、2019年)
  • 『でんしゃくるかな?』 (福音館書店、2021年)
  • 『おひさまわらった』 (JULA出版局、2021年)
  • 『いろいろかえる』 (偕成社、2021年)
  • 『ともだちのいろ』 (小峰書店、2021年)
  • 『くろ』 (講談社、2022年)
  • 『さくらのふね』 (小峰書店、2023年)
  • 『やまをとぶ』 (岩波書店、2023年)
  • 『ゆきのゆきちゃん』 (ミシマ社、2023年)
  • 『あらしかみなり』 (小学館、2024年)
  • 『くびがにゅーとのびました』 (理論社、2024年)

受賞歴

  • 2013年 「しろねこくろねこ」 で第24回ブラチスラヴァ世界絵本原画展金のりんご賞
  • 2019年 「もみじのてがみ」で第27回ブラチスラヴァ世界絵本原画展金牌
  • 2020年 「しろとくろ」産経児童出版文化賞フジテレビ賞
  • 2022年 「おひさまわらった」造本装幀コンクール審査員奨励賞

受賞コメント

  • きくちちき
    このたびは、たいへん光栄な賞をいただきありがとうございました。驚きでいっぱいですが家族にも喜んでもらえ、息子の大喜びした姿を見ながら、やなせさんの賞をいただけたことの喜びをかみしめています。これからの創作での大きな励みとして、やなせさんがしてきたような、子どもたちを笑顔にできるような作品づくりや、その思いを、ぼくなりに繋げていきたいなと思います。本当にありがとうございました。

選定委員 選評コメント

  • 里中満智子(マンガ家)
    力強さが見る子供の生命力を刺激する。
    信念の力が説得力となっている。
    子供たちが「自分も絵を描いてみよう」とチャレンジしたくなるはず。
  • 大木 由香(認定NPO法人高知こどもの図書館館長)
    力強くも繊細な筆の趣、伸びやかな色づかい、といった技術的なこととあわせて、こどもへの優しいまなざしが感じられる、作品から伝わるあたたかさをもって選ばせていただきました。
  • 梯 久美子(ノンフィクション作家)
    大胆な構図とあざやかな色彩、そして躍動感。どの本も、次のページをめくるのが楽しみになるし、くりかえし何度も見たくなる。明るく清新な世界に、生きるよろこびがあふれている。
  • 黒井 健(絵本画家・イラストレーター)
    目を見張るようなダイナミックな表現の中に、森羅万象および生きとし生けるものへの賞賛と慈しみが込められていて、読者に感銘を与える作品になっている。
  • 牧野 鈴子(イラストレーター)
    思い切りの良い大胆な画風が魅力的。特に「あらしかみなり」では自然の厳しさと動物や植物に対するやさしさが感じられていつまでも胸に残っています。