審査結果発表

第1回やなせたかし文化賞

賞金:50万円副賞:メダル
人形劇団ココン 人形劇団代表(団員1人)

プロフィール

1955年12月8日生まれ、滋賀県出身。三重大学卒業。
1991年、人形劇団ギグを結成しアマチュアとして活動する。吹田人形劇コンクールで 金賞、美術賞、アイデア賞などを受賞。糸操り人形操作、製作を糸あやつり人形劇団みのむしの飯室康一氏、アルブレヒト・ローゼル氏に学ぶ。
2001年、人形劇団ココンとしてプロ活動開始。作品の美術、脚本、演出、操演を手がける。 同年、「マリオネットの小品集」で第3回日本人形劇大賞(優秀人形劇顕彰制度:主催 全国専門人形劇団協議会)の金賞を受賞。
関西の糸操りに関わる有志で結成したITO(糸)プロジェクトのメンバー。

ココンは、フランス語で繭(まゆ)のことです。この繭からいろんな世界を生み出します。目の前で広がるココンワールドをお楽しみください。

(パンフレットの言葉より)

作品

腹話術

  • 「クッキーとあそぼ」「チュータとクッキー」

人形劇

  • 「チャハハ丸とへへへ丸」「カボとピノ」「マリオネットの小さな作品集」「はらぺこブー」「糸による奇妙な夜」「繭の夢」「ふたつのクラゲ」「トレテツクパレード」など

受賞歴

  • 2006年「チャハハ丸とへへへ丸」 第8回 日本人形劇大賞の金賞

受賞コメント

  • 人形劇団ココン
    受賞のお知らせを聞いて、うれしい驚きとともに、少しとまどいも。
    大きな劇団ではなく、1人芝居の人形劇を中心に活動し、対象は子供だけでもない。
    子供のための活動が功績顕著で、将来の活躍に期待という趣旨に合っているかどうか…。
    しかし、やなせたかしさんのエッセイによると、アンパンマンは最初は子供向けに書いたわけでなく、アニメのヒットは70才を過ぎてから。そして晩年まで精力的に活動を続け、道徳的というより、ただ美しく、面白いものを目指してこられた。
    美しく、ユーモア、アイデアのある作品を作りたい私。あ、私でいいんだという気持ちになって、今後の励ましと思い、大変ありがたく賞をいただきます。

選定委員 選評コメント

  • 里中 満智子
    1人で演ずるのは大変とは思うが見ているうちに「1人でやっている」ということを忘れさせる楽しさがある。まさに全身全霊で取り組んでいるエネルギーが素晴らしい。
  • 牧野 鈴子
    人形制作から脚本演出まですべてひとりでやっていらっしゃるとのことで驚きました。人形はかわいいだけでなくクオリティが高くてセンスがいいし、舞台も美しい。
    子供との掛け合いしながらのプロローグは子供たちが本当に楽しそうでほほえましい。人形劇の楽しさをずっと継承して行って欲しい。