やなせたかし文化賞 YANASE TAKASHI CULTURAL AWARD
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審査結果発表
第1回やなせたかし文化賞
賞金:50万円
副賞:メダル
石津ちひろ
絵本作家、翻訳家、詩人
プロフィール
1953年9月19日、愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家、詩人として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)他多数。回文や早口言葉、しりとり、なぞなぞなどの絵本をたくさん生み出し、「ことばの魔術師」と評される。
著書
『まさかさかさま動物回文集』
(作・石津ちひろ、絵・長新太、河出書房新社、1989年)
『なぞなぞのたび』
(作・石津ちひろ、絵・荒井良二、フレーベル館、1998年)ボローニャ児童図書展絵本賞受賞
『あしたうちにねこがくるの』
(作・石津ちひろ、絵・ささめやゆき、講談社、2000年)日本絵本賞受賞
『あしたのあたしはあたらしいあたし』
(詩・石津ちひろ、絵・大橋歩、理論社、2002年)三越左千夫少年詩賞受賞
『ぞうからかうぞ』
(作・石津ちひろ、絵・藤枝リュウジ、BL出版、2003年)
『おやおや、おやさい』
(文・石津ちひろ、絵・山村浩二、福音館書店、2010年)
『あのねこは』
(作・石津ちひろ、絵・宇野亞喜良、フレーベル館、2019年)
訳書
『リサとガスパールのクリスマス』
(文 アン・グットマン、絵 ゲオルグ・ハレンスレーベン、訳・石津ちひろ、ブロンズ新社、2000年)など「リサとガスパール」シリーズ
『フィリッパ・ラズベリーのうた』
(作絵 エヴァ・ビロウ、文・石津ちひろ、フレーベル館、2008年)
『おばあちゃんとバスにのって』
(作 マット・デ・ラ・ペーニャ、絵 クリスチャン・ロビンソン、訳・石津ちひろ、鈴木出版、2016年)
『あおのじかん』
(文絵 イザベル・シムレール、訳・石津ちひろ、岩波書店、2016年)
受賞コメント
石津ちひろ
このたびは思いがけない賞をいただけることになり、たいへん光栄に感じております。
言葉を紡ぎ出す仕事にたずさわってからの約30年間、ただ夢中で歩みつづけてまいりました。
いつも自由に心を巡らせながら、言葉と向き合ってこられたのは、さまざまな形で私を支えてくださった、すべての方たちのお陰です。ほんとうにありがとうございました。
選定委員 選評コメント
里中 満智子
翻訳や、絵本制作、またワークショップを通じて言葉の力と意味を子供たちに優しく伝える活動に長年取り組んで、子供たちの世界が広がる働きを感じる。やなせ先生の精神に繋がる活動と思う。
宇野 亞喜良
石津ちひろさんという作家には少しばかり奇妙な味わいがある。軽妙なテキストがあり、翻訳があり、俳人でもある。
ぼくがこの作家に興味を持つのは彼女のコンビを組むビジュアル・アーティストの趣味の良さである。出版社は多様で、そんなに偶然性の結果とも思われないので、彼女の美的センスが出版企画の段階で投影しているものと思われる。
そういった「美学の意識の通し方」も、ぼくは畏敬の念を持っている。
彼女のいずれの出版物も、文章とイラストレーションのすこしばかりの奇妙な祝祭といえる。
牧野 鈴子
日本語の言葉のリズム、くり返しが次のページへと読み手を誘う。
なぞなぞや回文などの言葉遊びは、大人も子供も楽しめる。
古川 佳代子
回文、なぞなぞ、早口言葉などリズム感のある言葉遊びを駆使し、心と体に気持ちのいい絵本を数多くつくっていらっしゃる石津さん。美しい言葉に触れることは言葉のセンスを知らず知らずのうちに磨いてもくれます。奥行きのある言葉をシャワーのように浴びせてくださる石津さんの作品を、これからもどんどん読ませていただきたいと思っております。受賞、おめでとうございます。
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言葉を紡ぎ出す仕事にたずさわってからの約30年間、ただ夢中で歩みつづけてまいりました。
いつも自由に心を巡らせながら、言葉と向き合ってこられたのは、さまざまな形で私を支えてくださった、すべての方たちのお陰です。ほんとうにありがとうございました。